ICT支援員が授業中に仕掛けたミッションと自分事にする重要性

小学校3、4年生にタブレットで新規作成したファイルの名前を「ICT」にしてください。
というと、案の定大多数の児童が英字にならない、大文字にならないと困っている様子…
中には変換を駆使してICTと入力している強者もいるので、観察しているとなかなか楽しいんです。
英字の切替えやShiftキーを押しながら文字を打つって、パソコンやタイピング練習でもやっているはずなのに…

というわけで…授業の中にファイルの名前を「ICT」にするというミッションを、シレっと入れてみたのです。
どうしたらアルファベットになるんだろう?、大文字になるんだろう?と一旦悩んだり考えたりすることで、その後の説明に真剣に目と耳を傾けてくれていました。

ICT支援員なので児童生徒だけでなく教職員、保護者の方も支援の対象になるのですが…20、30、40代の方でも、ITやICTが苦手と言われる方が意外と多いんです。
苦手の中身はというと…パソコン(特にOffice系)がわからない、スマホはカメラ・通話・SNS・インターネットがメイン、Wi-Fiなどのインターネット接続ができない、クラウドって何?といったところが基本ベースなかんじ…

そう思うと小学校からタブレット端末を使えるって、将来の”ITやICTが苦手”はかなり割合的には減ってくるのではないかと…
その代わり”AIが使いこなせない”は近いうちに、増えてきそうなワードですが…
ネットやクラウドに繋がったパソコンやタブレットなどの、デバイスが使えることが前提の上で、ツールやサービスをどれだけ便利に使うことができるか。
親世代の私たちも、自分事として考えなくてはならない時期に来ているのかもしれませんね。