Google「Jamboard」から「FigJam」にしたときの使いづらさ

Google「Jamboard」の利用が実質2024年の9月末まで(表示は12月末まで可)ということで、代わりに「FigJam」を使ってくださいと言われているところもあると思います。
ところが、実際に「FigJam」を使ってみたという先生方から、聞こえてくるのは”使いづらい”という感想ばかり…

このタイミングですでに「FigJam」を実際の授業で使ったことがあるという先生方って、率先して校内のICT活用を引っ張っておられる先生方なのではないでしょうか。
ということは、ICT機器の操作に慣れていて、新しいツールにも臆することなく使ってみよう!という先生方だと思うのです。
その先生方が”使いづらい”と口にしてしまう理由とは…

ツールの使い方や操作面ではなく、もしかしたら『ホワイトボード』というところに使いづらさを感じているのでは?と個人的には考えています。
「Jambord」の場合はデジタルのホワイトボードと言いながらも、”スライドと変わらない”、”Googleスライドとどう使い分けるのか?”という声が上がっていたように…
サイズの決まった1枚の紙(画面)を複数使えるという、実のところプレゼンテーションと同じ機能でした。

「FigJam」や「Canva」のホワイトボードは、1画面の縦横のサイズが無限に拡張されるもの。
マインドマップやブレインストーミングには、もってこいのツールだと思うのです。

↓ iPad[Safari]の「FigJam」画面

↓ iPad[Safari]の「FigJam」画面 拡張後

ここからはあくまでも仮定ですが、1つのことについて掘り下げる、または1つのことについて多角的にみるということは得意だけれど…
1つのことから様々なことと結びつけたり、関連付けたりすることをあまり意識していない、やっていないのかもしれない…

決まった枠の中で意見や考えを出すことができる(Jamboard)から、関連付けて無限に思考を広げていくことができる(FigJam)に視点や考え方を切り替えることで、ICTを活用した授業の新たな可能性が見えてくるのではないでしょうか。中でも探求的な学習との相性が良さそう。

ちなみに「Canva」はスライド、ホワイトボードどちらも使えるツールなので便利に使っています。