小学校1年生の初めてタブレットを使う授業や、特別支援学校など配慮が必要な児童生徒を担当されている教職員向けのICT基礎研修で常々お伝えしてきた「タブレット(iPad)は文房具です」という言葉。
学校など教育現場でICTにまつわるお話としても、良く出てくると思います。
数年前まではこちらが積極的に発信していたことですが、最近では逆にこちらが良く耳にする言葉になってきました。それだけ浸透してきたか、実際に経験や目にしていただいたということなのでしょう。
ただ「タブレットは文房具です」の意味には様々な要素が含まれているということまで、理解できている方は少ないのではないでしょうか。
1つめに、小学校低学年の児童にタブレットを渡すときに「タブレットは遊びで使うものではなく学習に使うもの」と意識してもらうため。
2つめに、今や壁画や「筆・墨・硯・紙」で日常的に絵や文字を書いている人はどのくらいいるのでしょうか?文房具いや文具は、時代と共に変化するということ。
3つめに、肢体不自由、識字障がい、視覚障がいなど様々な理由により、紙とペンではなくICT機器の方が使いやすい人がいるということ。
ひと言で「タブレットは文房具です」と言っても、その意味を受け取れる範囲は人によって違うようです。
3つめの意味が、さらに多くの人に理解していただけるよう、これからも伝え続ける必要があると思ったのでした。