町を歩いていると色褪せる看板を目にする時はないだろうか
タイトルの通り日焼けをした事が原因なのだが
赤色だけがやけに色褪せている。
これは赤色の特性によるものである。
人間は光が物体に当たりその反射光が目に入ることで「色」を認識する。
目に見える光を可視光と呼ぶが、可視光の中でも紫(紫外線)のエネルギーが最も高く
赤(赤外線)のエネルギーは低い。
ここで赤の特性に戻る
赤は「赤以外を吸収する」性質があり、赤のみを反射させているので人間は赤色だと感じる仕組みになっている。
(ちなみに、すべて反射すると白になる)
また、赤色をつくる化合物は結合が弱いものが多く、紫外線にさらされることで構造が変わっていってしまう。
赤は、赤以外=紫を含めたすべての光を吸収する性質と相まって、否でも応でも色が褪せていくという訳なのである。
そうさせない対策(印刷や看板に限る)としては
UV加工を施すなど、とにかく紫外線対策をするのが良い。
それでも、いずれは色が褪せてしまうので「赤色ってそういうもの」と接すると気が楽になる。
色褪せた看板を見たときは設置してどれくらいと歴史を感じてみても良いかもしれない。