発信力とは何か。
自分の意見や考えを、相手や周囲にわかりやすく伝えるための能力
などの意味合いを持つ力のことである。
ブログをはじめ、SNSなどが広く大きく普及している現代においては欠かせない能力といっても過言ではないだろう。
発信力において最も重要とされるのが「わかりやすさ」だ。
いくら流暢に英語を話せても、話した英語の内容が正しくとも、受け取った相手が分かっていなければ
そこに発信力があるとは言えない。
アジェンダだのコンセンサスだの、滅多矢鱈と横文字を多用されるのも、また然り。
発信力が試されるのは、会議や会話のような口頭で伝えるものだけに留まらない。
SNSのように文章で表すものから
写真やイラストにも、それは関わってくるのだ。
ここで難しいのは、自身が発信したものは、相手(受け手)にとってわかりやすいものであるかという点だ。
此方の言い分を一方的に伝えただけでは、わかりやすいとは言えない。
伝えて、わかってもらえて初めて発信できたといえる。
例えば、全篇ひらがなで文章を書いたとしよう。
「にわにはにわにわとりがいる」とか「すもももももももものうち」となんだっていい。
読めはするが、うまくは伝わってこないはずだ。
庭に埴輪・ニワトリがいる 庭には2羽ニワトリがいるなど読む相手次第でいくらでも答えがある。
余談だが「にわには~」という文には92通りの読み方があるのだそうだ。
ただ、漢字や数字を交えてわかりやすくすれば発信力がある、わけでもないのだ。
読む相手は誰か? 読む相手は漢字はどこまで読めるのか?
というように、相手合わせて書き方や話し方を変えることも必要になる。
資料を作るなら図を交えてみたり、プレゼンをするならジェスチャーも使う
時には、相手の反応を見ながら対応を変えるなど
「わかりやすく」を追及すると際限がない。
「伝える」よりも「伝わる」事に重きが置かれる。
そんな発信力だが、鍛え上げるためには練習の積み重ねが大事と言われることが多い。
また、相手が何を言いたいのかを聞き取るための力「受信力」が必要とされる。
ひたすら書いて、話して、聴いて、これの繰り返しが有効なのだとか…。
発信力ときて受信力
筋力の様に目で見てわかる力ならいいのに。