まだ見ていない方は、前回の記事を先にご覧ください。
さて、前回、価格と、復旧や複製のしやすさについて綴ってみましたが、今回は、GPIOピンによる他の機器との連携や電子工作などについてお話したいと思います。
電子工作、やったことありますでしょうか。
特に有名なのははんだ付けだと思いますが、実は私はやったことなかったです(笑)
業務で初めて触りました。
簡単に金属が溶けて、しかもすぐに固まってしまうのは、初めて見たときに大変面白く感じました。
金属を溶かすので、高熱になる機械を使用して作業することになります。子供にさせるには危険だと感じる人もいるでしょう。それに、一度作ったら簡単には戻せません。
ラズパイには、GPIOピンというものがあり、はんだ付けを使わず、ピンを挿すだけで接続できます。
GPIO(general purpose input/output)ピンとは、汎用入出力とも呼ばれ、デジタル信号のオンとオフの指定が可能な接続用ピンのことです。乱暴に言うと、一定の電気を流すか流さないかを設定できるピンだと考えておけばよいのではないでしょうか。
詳しく知りたい方は、目的や分野などによって細かい説明があったりするので、調べてみてください。
GPIOピンを使うと、簡単に電子工作することができ、やり直しもきくので、電気回路などの学習に使ったり、簡単に他の機器との接続をすることも出来ます。
あわせて良く使うものに、ブレッドボードというものがあります。本体のオスのピンをメスに変えたり、GPIOピンの配置をそのままに延長したりするのに使用できます。電気回路を一目でわかるように作ることもできるので、便利です。
はんだも全く使わないというわけでもなく、複雑なものや機能の再現が難しいもの、小型化したい場合などになると、直接ラズパイにくっつけたり、小型化したりするときなどに使うことがあります。
教育目的や簡単な学習程度なら、使う機会は少ないかもしれませんね。
他の機器を接続すると、電気が流れているかどうかでオン・オフしたり、一定の条件でさらに他の機器を連動して動かしたりすることが出来ます。
一番分かりやすいのがLチカですね。初めてラズパイを触るとき、よく勧められるものです。
LEDを接続して、GPIOを操作して電気を流したり、流さないようにしたりします。
そこから進めていき、センサーやカメラやデータ処理、電源操作などを連携して、様々な機能を実現できます。
高校の学習指導要領では、プログラミング学習の一環として、Pythonの学習が義務付けられました。
ラズパイの操作では、Pythonも良く使われており、記事も検証も豊富で、比較的簡単にGPIOや機器の操作などを行うことが出来ます。対応言語はPython以外にも多くあり、様々な言語の学習に活用できます。
GPIOピンは、ラズパイの大きな特徴の1つで、様々な機能を開発できる要因の1つにもなっています。
興味を持っていただけたなら幸いです。