「情報の先生」の苦悩…

情報の先生といっても2つのパターンが存在します。教科「情報」を受け持つ先生と、校内のネットワークの管理やサーバー、機器の管理をする「情報担当」の先生です。前者は授業がメイン、後者は管理がメインなので役割はまったく違います。現実にはかつての私のように、両方を兼務する先生も少なくないでしょう。

今回は「情報担当の先生」のお話。

実は学校では毎年のように情報機器が更新されていっています。iPadや生徒用・教室用のパソコン。教職員の校務用のパソコン。プロジェクター・サーバー・ネットワーク機器。これらの機器類は数年ごとに更新なので、結果的に毎年のようになにかの機器が更新されます。その都度、学校ごとの事情や特別支援学校の場合は障がい特性に合わせた機器の選択などに合わせて、各方面に交渉したり、調整したりしています。こういった機器更新も「情報担当の先生」が担当する場合も多いですし、他には日常的な故障対応、ネットワークやサーバーのメンテナンス。外部業者とのやり取りなどで、日々結構忙しいのが「情報担当の先生」です。

そんな「情報担当の先生」が人事異動でいなくなると大変です。なにせすべてのパスワードから、校内の配線全部、ネットワーク事情を把握している人がいなくなるのですから。そのため「情報担当の先生」になると引き継ぎのことは常に考えます。引き継ぎ書類も作りますが、かなり複雑なことも多いので、引き継いだ人がすべて理解できるのかなどの不安もあります。特に最近はGIGAスクール構想などもあり、色々と複雑な内容も増えてきました。

毎年この時期になると考えてしまうこの問題。さて、今年も3月も近づいてきましたね…。